図書室の彼の溺愛
「磯野さん」

「わ、私から言ってもいいですか?」

「え、えー、では、磯野嬉々さん!」

「柊先輩!私、あなたのことが好きで…「うるさい、」

ざわざわと周りが騒がしくなった

当然だよ…優しい柊が人の言葉を遮るなんて初めてだもん

「楓のことを傷つけてそんなこといってんなよ、」
この間みたいな低めの声に周りがシンとする

「え、な、何のこと?私、楓先輩に何もしてない…」

「とぼけるな、俺が気づいてないと思った?俺の楓に水かけて風邪引かせるとかふざけてんのか?」

俺の…楓…?

その言葉に不謹慎ながら胸がドキッとする

「わ、私そんなこと…「友達に頼んだんだろ?聞いたよ、…………」」

柊がバッサリと磯野さんをぶった切ったため涙を流しながら、舞台裏へ下がっていった

「で、では!改めまして、黒澤楓さん!壇上へどうぞ!」

皆の視線が集まって緊張して下を向く

「楓、おいで」
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