図書室の彼の溺愛
柊の声が私の足を動かした

「奏芽がなんか言ったらしい、ゴメン、あれ嘘なんだ」

「だから、改めて言う、楓のこと好きだ、これからも一緒にいてくれる?」

柊の微笑みに胸を打たれた

「あ、ったりまえだよ!柊以外なんて考えられないから!」

「良かった……でも、皆の前であんな格好したのは許さないからね、かわいい格好を皆にさらして」
な、何それ!

「わ、私だって着たくて着たんじゃないし!なのに、不機嫌になっちゃって、私困ったんだから!学校キ…………」
…………っ、キスって言うところだったぁ

「キ?」
司会者が私の言葉を聞き逃さなかった

「…………それは楓が悪いから、オレのせいじゃない」

「、何それ!「化粧だってしちゃってよ、まぁ、口紅は落とせたから良かったけど」」
ふって笑ったから負けた気がした

「勝手に落とさないでよ!頼んでないのに!」

「あの……「真っ赤すぎるだろ、それでも少し残ったわ」」
司会者の声が聞こえないくらい言い合いをする

「あのぉ!」

「あ、すみません、なんですか?」

「進めても良いですか?」
苦笑いをしている司会者を見てから周りを見渡したら皆がぽかんとしていた
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