図書室の彼の溺愛
「……わか、った。でもなんでもいえよ?兄ちゃんは楓の味方だからな」

「………じゃぁ…」
楓が小さな声できりだした

「柊のこと認めてくれる?」

湧さんの眼鏡が少しずれた

「……それとこれと話が別だ」

「むぅ……」
楓が唇をとがらせた

「あの、燿さんから聞いてなかったんですか?」
俺が話しかけたら、ギロッと睨まれた気がしたが目が笑っていたのでほっとする

「燿?何で言わなかったんだ?」

「あら、私も言ってなかったわよ?」
!?目を見開く

「日向ちゃんっ!」

楓が湧さんから離れて日向先生の方へむかった

なんだか幼く見えてかわいい…

「奏芽、もういいよ、ただ、おそらくだけど楓のパンチ俺より痛いから」
ふっと笑いかけるとそそくさと去って行った
< 171 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop