図書室の彼の溺愛
「ふう~!俺がしゅうのリベンジだ!」
1人の男の子が飛びかかってきたが避けたらひとりでに転んだ

「避けんなよ!」
皆でかかるぞ! と、はしゃいでいたが、私は1人ため息をつく

「ほんっと、央舞は懲りないね」

「央舞…?」

そう、こいつは央太の弟だ
皮肉なことにあんなにかわいい真礼も央太の妹

「へぇ、あいつ、4人兄妹だったのか」

「おう!兄ちゃんより強くなるためにここ来てんだ!もう一人、霞っていう姉ちゃんいる!1個上!」

央舞は元気に家族構成について語りはじめた

「あ!れ……、師範代!これ預かってください!」

「なんじゃ、それ、「DVDです!燿に没収されないように!」」

「ほっほっほ~、いいぞ、その代わり、子供たちの相手頼む、わし、じじい、疲れたから休む」

「よっしゃ!師範の許し得たからいっくぞ~!」

「あんたら全員でかかっても勝てないでしょ!」
くっくっく~!と笑いながら、はじいたり避けたり……

「皆明るいな………?どうした?」

柊と真礼が端でおしゃべりしているのが視界の端に映ったが、どんな会話なのかは聞き取れなかった


「央舞、諦めたら?」

「ダメ!諦めたらそこで試合終了なの!兄ちゃんの漫画に書いてあった!」

スラムダンクだ……と失笑する
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