図書室の彼の溺愛
「言ってた、『真礼、しゅうくんとけっこんしたい~!』って」
俺振られた…と半分悲しそうな様子を見せた

「いいじゃん、真礼の夢を壊すなよ?」
しししと笑いながら、主に央太の弟たちについて話していた

「ふ~う~!もう戻ろうよ!」
萌羽の声で我に返り、無視をして本の物色を再開した

「あ、これ面白そうかも…」

「無視するなぁ~!」
がしっと抱きつかれた

「あぁ~!萌羽と結婚しようかな~」
冗談交じりで呟く

「それもいいけど………」
萌羽の言葉後途切れたが私には言いたいことが分かった

「はいはい、すみませんね、萌羽ちゃんには瑛大っていう旦那様がいましたね」

「!旦那様じゃない!……楓だって!」

「何よ、」

「柊がいるでしょ!」
萌羽が多少大きめな声が言った

「何で分かったの?」
萌羽の後ろから声が聞こえて目を見開く

「え、そう言う意味じゃなかった?」

「違う!けど、まぁそういうことにしとく!」
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