図書室の彼の溺愛

「どうしようって何が？」

「……楓くんに聞いたのが悪かったかな…?」

萌羽の納得のいってなさそうな顔を見て必死に頭を働かせる

あ！
「なるほど……やばいね、萌羽」
ひらめいたのでキラッとウインクをする

「…うぅ～～…！恥ずかしい…」
萌羽が顔を真っ赤にしていた

「瑛大～！萌羽のこと大事にしろよ～！」
振り返って何やら楽しそうに柊と話していた瑛大に声をかける

「…?おう！」

突然何?って顔してる…！

「……し、柊だって楓くんのこと大事にしなさいよ！」
萌羽に反撃されて一瞬ピキッと固まる

「もちろん！まかせろ！」

「ふ、楓～～～！」
前から葉瑠が走ってきて私の目の前で止まる

「か、寛太が……！」
心なしかほっぺが緩んでいる葉瑠が嬉しそうに飛び跳ねた

「ど…「で………ト？に誘ってくれた！」」
どうしたのって聞こうと思ったのに声を遮られて葉瑠の嬉しそうな声が耳に入ってくる