図書室の彼の溺愛
「良かったじゃん、いってら!」

「無理……!前みたいに一緒に来て!」

「えぇ~、央太嫌だよ、うるさいもん」
想定外の誘いだったが断る

だって、彼氏がいるのに違う男と出かけるのどうよ…?

「俺が行くよ、楓の彼氏だし」
純粋で悪気の一切ない柊が提案をする

「お!ありがと!感謝する!大好き!」
ぎゅ~~っと抱きついてきて頬が緩む

「葉瑠ちゃん葉瑠ちゃん」
瑛大が葉瑠を呼んだら葉瑠が私を離した

「ゴメンよ、許してくれ」
葉瑠がなぜか謝っていて私ひとり首をかしげる

「楓くん、大事にされてるね…」
同情なのか哀れみなのか分からない声のトーンで萌羽が言ってきた

「あの…状況が理解………「しなくていいよ、楓は」」
瑛大に言葉をかぶせられる


「お前ら、授業遅れるぞぉ~!」
横を小走りで走り抜けた央太に声をかけられる
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