図書室の彼の溺愛
「だよね、釣り合うわけない、萌羽とあんたじゃ」

「君だって分かってんじゃん、」

「ぅわ、驚いた、自分の顔面偏差値の低さ、理解してたんですね」

馬鹿にするようにそう言って笑うとさすがに顔をしかめていた

「ん?」

「お前みたいな愚図が萌羽となんか釣り合わないって言ってんだけど、理解できる?」

もう一歩近づいてそいつのうしろの壁を蹴る

「っ………笹木さん…そんなに大事なの?」

少しひるんだけど、すぐ余裕をぶっこいていた

ふっ、と再び嘲笑する

「あんた、名前は?」

もはや、こいつを先輩扱いなんてしないから、

「俺に興味持ってくれたの?……3年5組齊牙 公哉だよ、」

「へぇ、なぁ、齊牙、萌羽に手、出したら、────」

耳元でこそっとささやきかけると、表情を変えた


「き、君になら、いいのかな………ぅぐづ…」

「っ……」

反射的に避けたため、唇は避けられた

だが、虚勢をはった相手に頬を触れられた
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