図書室の彼の溺愛
避けるように教室から出て、早足で柊のもとへ急ぐ


「あ、楓いた!………って、ほっぺ、血でてるよ!」

教室に戻ったら、私の鞄も持ってまってていてくれた様子の柊

「あ、やば」

無意識にこすっていた

ちょっと触ると刺すような痛みが走った

「何があったんだよ」

ハンカチを持って近寄ってきてくれた柊

つい話してしまった、

柊の心配のそうな顔が妙に安心させてくれたから…かな

「は!?さいが先輩!?あの人、遊び人で有名じゃん!何でついて行ったんだよ!」

珍しく声を荒げた柊にそんなにやばい奴だったんだと改めて思った

「話あるって言われたから、ハラパンしてきた」

ムッとした顔で答えた
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