図書室の彼の溺愛
「えと…楓とどういう関係で…「あ!!かいだー思い出した!」」
聞こうと思ったら、楓の高めの声に遮られた

「あのね、燿と同級生で、稽古場にいつも来てたの、実は、お母さんの親友の息子でちっちゃい頃こら会ってたらしいんだ!」
笑顔かわいい…でも、その人にそんな顔しないで欲しい……

って俺はいつから、こんなに嫉妬深く……

「へ、へぇ…」

「またな、楓、俺、友達待たせてるから」

「うん!また家来てね!」
あろうことか“カイ”さんは楓の頭をなでていった……

「柊、もう大丈夫だから、買い物しよ?」

「…………」
楓の声にう~んと考える

「…しゅう?」
楓の不安そうな声にはっとする

「ん、あぁ、ゴメン、ほんとにだいじょぶ?…いや、病院行くぞ」

「え…遊びたい…」
楓の眉が下がる

可愛い……

「むぅ………」
機嫌を損ねてしまったらしいけど、ぶっちゃけ、ふうのけがが心配

「ほら、行こ」
そういって病院に連れて行った

なんとか機嫌も治ってらしいけど、雨が降っていて、俺の家に連れてきた
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