図書室の彼の溺愛
「な、何言ってるんですか!」
声がうわずった

『楓、可愛いから、お前も我慢大変だろうなぁ~、まさか…キスしたとか言わないよな…?』
ギクリとする

それもダメなのか…?

「……は、はい……」

『ふ、ふぅ~ん』
燿さんの声の調子はわかりにくい

『あ、楓、泊まらせてやってくれないか?俺、今日帰れなくて』

「…あ、え、……は、はい…」
突然の提案に驚く

『悪いな、……あ、寝起きの楓には注意だからな、』
意味深な言葉を吐いて切られたので呆然とする

「ただいまぁ~~~!」

あ…やべぇ…母さんとかになんて説明する?

「柊…?帰ってないの?」

「あ、あの母さんっ!」
入ってこられる前に扉を開ける

「わっ!?帰ってきてたのね」

「うん…それでさ…頼みがあるんだけど…か、彼女泊まらせてもいいかな?」
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