図書室の彼の溺愛
「セーフ、燿まだ帰ってないや」
鍵を開け、靴を確認してから、胸をなで下ろした
「はやくはいろ!」
柊を家に入れた
「お邪魔します」と、礼儀よく挨拶した柊
「あら、いらっしゃい神谷くん」
嶺亜さんが出迎えてくれた
エプロンを着けて、甘い匂いをさせている
お菓子つくってたのかな?
「嶺亜さん!燿まだ帰ってないよね?……あと、湧も!」
「ええ、まだよ安心しなさい、」
うふふとおしとやかに笑った嶺亜さんの横を通り過ぎてリビングに入る
柊には先に部屋に入ってビデオの準備をするよう頼んだ
私は飲み物とお菓子を用意して、階段を上がった