図書室の彼の溺愛
「っ!?」
驚いて、動こうとするがそれは許されなかった

すぐ目の前に柊がいて、私の上にのっている状況だった

「大丈夫!?どこもいたくない!?」
どうやら柊が私の頭を支えてくれたらしい

「うん…柊のおかげ…」
なぜか無性に安心して柊に首に腕を回し、抱きつく

「はぇっ!?ふうっ!」
あぁ、これ、さっきと同じ状況だな…
嫌がられちゃう…

「ゴメンね…柊、嫌だよね…」
そういって、腕を放したら、今度は柊がギュッと強く抱きしめてきた

「ったく、俺慣れてないの、楓からそういうことされるの、」

「うん…ごめ……」
謝ろうとしたのに、一瞬口が触れる

「謝らないで、俺、ちゃんと楓のこと好きだよ?だから、慣れてないの、可愛すぎて、耐えられないの」

「…私だって…柊のこと好きだし、柊にこういうことされる度にドキドキしてるんだから!」
そういって抱きしめ返す

「………もう寝よ、俺、ソファで寝るから、ベッド使って…」
そういって、さっきと同じく、抱きかかえられ、ベットに運ばれる

「だめ!柊、風邪引く!」
柊が離れる前に腕を引く

「なんで…いいから別に…」
腕をほどかれて起き上がられそうになり、腕にしがみつく
< 231 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop