図書室の彼の溺愛
「柊次入ってこい」

「あ、はい」

部屋着を手渡された柊が脱衣所に向かった

お湯は張り替えられている

ぬかりない燿によって


「楓、」

「……ん?」

燿の真剣そうな声に寝ぼけ声で反応する

「柊と付き合ってないのに、いつもこんななのか?」

こんなって何?

「ん~…」

ふわぁ、とあくびが出た


「!?……好きじゃない奴部屋に入れるのか!?俺は入れてくれないのに…」

ショックを受けた顔で燿が近づいてきた

反射的に体を反らし、目をこする「だって…柊は友達だもん…」

また、頭がカクってなった

「はぁ、そこ座れ」

指示されたとおり座ると、ドライヤーで乾かしてくれた

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