図書室の彼の溺愛
燿の指が髪を梳く感覚が気持ちよくてさらに眠くなる

「ふわぁ……」

「上がりました…」

柊は目の前に広がる燿が私の髪の毛を乾かしている姿にびっくりしていた────ような気がした


「なぁ、柊、ほんとに………?」

なんか燿が話してる…

ドライヤーの音で聞こえないのと眠くて耳に入っても出て行ってしまうのがある

「はい!」

「楓?柊のこと好きか?」

眠い………

「……?………いや、ダメだ!断じて許さない!」

燿の怒鳴り声にびくってなった

「燿兄、怖い………」

燿曰く、眠くなると私は幼くなるらしく、涙が出てきた

「っ!?わるい!怖がらせるつもりはない!」

燿兄の焦り声がなんとなく聞こえた

「…………」
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