図書室の彼の溺愛
「もう!はやく開けてよ!」

って萌羽の怒る声が聞こえて扉から手を離して、俺は隠れた

「萌羽~!」「楓~!」

2人は抱き合っていた

嬉しそうな楓に自分も思わず目を細める

「………!?な、な、何で、柊が!?」

キョロキョロと周りを見渡していた央太と目が合った


やばい、どう言い訳しよう…


「えーっと……」

「柊は、俺が泊まらせたんだ、で、楓が柊の裾はなさなかったらしくて、てか、お前着替えて来いよ」

燿さんがいろいろとすっ飛ばして事情を説明してくれた


「ちょっと、燿!」

思わず、といった様子で楓が立ち上がって、燿さんの近くに行き、じーっとにらみつけた

でも、燿さんは身長大きいから、燿さんより、20cm身長の低い楓は下から見上げている状況だった


「萌羽、瑛大、ようこそ、そっちの男は?」

そんな声を聞きながら脱衣所へ着替えに行った

燿さんに反論する楓の声が響いていて、思わず笑ってしまった
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