図書室の彼の溺愛
「な、何で、こんなことするのよ…」

少しの時間稼ぎつもりで、話しかける

どうにか立ち上がり、じりじりと後ろに下がる

「だって、せっかくこの俺が告白したのに、振ったじゃん、俺は悲しかったの、しかもおなか痛かった」

そういいながら、近寄ってきた

口元に楽しそうな笑みを浮かべて

背中にゾクッと鳥肌がたつ

「こっち来ないでよ!」


「だから、さっき言ったよね?お願いするときは…?」

すぐに背中にひんやりとした感触が当たった


「そんな抵抗しなくても、大丈夫、今鍵しまってるから」

ネクタイを引っ張られた

「ゃ………」

自分ののどから弱々しい声が出てきたことに驚いた


「ふぅん、そんな声でるんだ」

「離せって言ってんの!」

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