図書室の彼の溺愛
自分を奮い立たせ、頭突きしてやった

のに…避けられた……

「ねぇ、知ってる?俺、空手の有段者なの」

冷たい目を向けられて、背筋が震えた


ネクタイがとられ、ボタンに触れられた


気持ち悪…

「こんの、くそやろうが!」

服がはだけているのが気になる


「………分かった……おとなしくするから、こっち来て?」

自分の落ち着かせるために深呼吸をして、話しかける

「お、やっとおとなしくなったか、」

嬉しそうに声を上げるそいつを睨みつける


タイミングを見計らい、、奴のこめかみに回り蹴りをお見舞いした

「くはっ……………」

一瞬で気絶したそいつの顔面を端に避け、不自由な手でスマホを操作し、柊に助けを求めた



ガタッ   ガチャガチャ

「楓!?」

柊の声がした

扉が開いて入って来た柊は困った顔をそらした


「柊……、…」

ものすごくほっとした

胸が熱くなる気がして、深呼吸をする

「楓、どうしたの?」

柊耳が赤い?と思いながら、自分の格好を自覚した

「きゃぁ!!」

勢いよくしゃがみ込む
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