図書室の彼の溺愛
「今日はありがと…」

結局家まで送ってもらい、私の部屋まで連れてきてくれた

「あの齊牙って奴は、多分燿さんが絞めてくれると思うから!」

そういって、出て行こうとした柊を慌てて引き留める

袖を摑まれた柊は振り返って首をかしげた


「もう少し……一緒にいよ?」

「……っ…、い、いよ」

声を小さくしてお願いする

ちらって顔を上げたら、耳の赤くなった柊が顔をそらしていて、耳に手を伸ばした

「……耳赤いよ」

その耳に触れて、そう呟く


「楓だって!」


その手を摑まれ、離される

そのままずっと離してくれなくて、離してもらおうと少し暴れる


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