図書室の彼の溺愛
「何で、来るのよ、湧の次は燿とかひどい!」

帰り、キザったらしく立つ燿のすねを軽く蹴る


「いってぇ!せっかくあれ乗ってきてやったのに…」

そう言って指さす先


「ます、たんぐ?」

バイクではないが真っ赤なかっこいい車


「喜ぶだろ?な?」

どれだけ湧に対抗心を燃やしているのか何度も尋ねてくる


いつもは適当に済ませるけど……


「うんっ!嬉しいありがとう!」

「よっしゃ!」

ガッツポーズをする燿をおいて柊の手を引き、車に乗り込む


「俺もいいの?」

と、言う柊に何度も頷き家まで送った────燿が
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