図書室の彼の溺愛
「萌羽おはよう」

昇降口のところで見かけた萌羽に声をかけた

「あ!楓くん!」

ぱぁっと笑顔の花を咲かせた萌羽の顔を見て心が温かくなった。

萌羽にとっては、もう“くん”が定着してるらしく、しばらくは“ちゃん”と聞いてない


「相変わらず、楓くんなのな」

後ろから聞き覚えのある声が聞こえてゆっくり振り返った

「……央太」「沖田さん!」

ポケットに手を入れてあくびをする姿

対して様にもなっていない



「楓、萌羽おはよう」

対してイケメンでもないくせに、バスケ部に入ってやがる

なんて、偏見を感じたこともあるが、イケメン=バスケ部ではないので今は思っていない
< 7 / 233 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop