図書室の彼の溺愛
楓の心

楓side

「えっ……と、」

今、私は、央太に呼び出されました

「分かってる!柊だろ?でも、一応伝えたいなって思ったんだ」
踏ん切り悪くて、ゴメン…    と、謝られて、どうしたらいいか分からなくなった

「………あのさ…央太ってさ、葉瑠のこと好きだったんじゃないの?」
率直な疑問だった

「葉瑠……?あぁ、時々情報交換してたんだ」
!?…私のことを?

「隼斗のことを葉瑠が好きじゃん?だから、時々、情報を教えたら、お礼にってね」
ぽかん……とする  この状況について行けない


「………楓?」
背後から、柊の声が聞こえて振り返る

「あ、柊…どうしてこんなところに?」
と、尋ねたら、それはこっちの台詞だよ、と笑われてしまった

「ゴメン、俺が呼びたしたんだ」
央太が珍しく静かに言った

「そっか、分かった、楓おいで」

「じゃあね、央太、また」
柊に呼ばれて央太に挨拶をする
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