図書室の彼の溺愛
『柊くん…楓ちゃんかわいすぎる…』

……え?私が……

「うるさいな、茉梨、はやく出てけ!」
柊が焦ってる…

『はぁ~い、楓ちゃんまたね!』
電話越しに扉の閉まる声が聞こえた

「茉梨ちゃんに私のこと話してたの?」
柊に疑問をぶつける

「いや、瑛大が話したらしくて、」
なるほど…

「かわいいね、茉梨ちゃん」


「…………………」
なぜか、柊からの返事がなかった

代わりに、ガタリッガチャリという物音が

「はぁ、はぁ、」
静かな物音に不安になる

「しゅぅ……「電話切らないでね…」
息切れをした柊に言われて、切らないように携帯を握りしめた

『お前!?何で!?』

電話先と、開けている部屋の窓の外から、同時に…コンマ何秒か遅れたけど聞こえてしたのは燿兄の声
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