図書室の彼の溺愛
「柊……もしかして、燿兄にあった?」

「ア、ゴメン、眠いのに電話してて」
……何で気づいたんだろうか…

「楓~!柊が来てんぞ」
燿が部屋に入ってきた

「いつも言ってるじゃ~ん………ありがとうっ」
文句を一言言って、柊のもとへむかう

『何で、柊は入れるのに俺はダメなんだ……』

燿は私に聞こえない声でひとり、呟いていたらしい





「柊ッ!」
玄関の扉を勢いよく開けて呼びかける

「楓、眠いのにごめんな」
その言葉に笑いを漏らす

「それさっきも聞いた!」

「いやぁ、楓に会いたくなったのと、茉梨に会話聞かれるから」

来ちゃったんだ、と柊は肩をすくめた
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