LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
テトラポッド
海を見に行こうと言うから、てっきり浜辺の方へ行くのかと思ったけど。
少し歩いて海沿いの道路の方へと行くと、
自分の腰くらいの高さの堤防へと斗希は足と手を掛けひょいと登る。
そして、ほら、と私に手を差し出すので、その手に掴まり、堤防の上に私も登った。
堤防から下を見ると、海ではなくて、沢山のテトラポッドが不揃いに積み重なるようにある。
海は、そのテトラポッドの向こう。
子供の頃、此処ではないけど、こんな風に並んだテトラポッドをピョンピョン飛んで渡って遊んでいたな、と懐かしく思う。
「テトラポッドって危険らしいね」
斗希のその言葉に、ん?と、耳を傾けた。
「テトラポッドの間の海流って複雑らしくて、
隙間に落ちたら、二度と海上に上がって来られないって」
その言葉に、サーと体温が下がるのを感じた。
子供の頃、そうやって遊んでいて、落ちなかったから今私は此処に居るのだろうけど、
そんな危険な事をしていたんだ。
テトラポッドとテトラポッドの間から覗く、その海面を見て、
ゾク、っとしてしまう。
「昔それ聞いて、それが本当かどうか試してみよう、と思った事あったけど、結局、出来なかったな」
斗希は、ひょいと、近くのテトラポッドに飛び乗った。
実行しなくても、そんな危険な事を試してみようと思うなんて、
やはりこの人、ちょっと変なんじゃ…と思い。
そして、その試すのは、果たして、斗希本人が落ちてみる、という事なのか、それとも、誰かをそこに突き落とすのか、と分からなくて、
ちょっと怖くなってしまった。
少し歩いて海沿いの道路の方へと行くと、
自分の腰くらいの高さの堤防へと斗希は足と手を掛けひょいと登る。
そして、ほら、と私に手を差し出すので、その手に掴まり、堤防の上に私も登った。
堤防から下を見ると、海ではなくて、沢山のテトラポッドが不揃いに積み重なるようにある。
海は、そのテトラポッドの向こう。
子供の頃、此処ではないけど、こんな風に並んだテトラポッドをピョンピョン飛んで渡って遊んでいたな、と懐かしく思う。
「テトラポッドって危険らしいね」
斗希のその言葉に、ん?と、耳を傾けた。
「テトラポッドの間の海流って複雑らしくて、
隙間に落ちたら、二度と海上に上がって来られないって」
その言葉に、サーと体温が下がるのを感じた。
子供の頃、そうやって遊んでいて、落ちなかったから今私は此処に居るのだろうけど、
そんな危険な事をしていたんだ。
テトラポッドとテトラポッドの間から覗く、その海面を見て、
ゾク、っとしてしまう。
「昔それ聞いて、それが本当かどうか試してみよう、と思った事あったけど、結局、出来なかったな」
斗希は、ひょいと、近くのテトラポッドに飛び乗った。
実行しなくても、そんな危険な事を試してみようと思うなんて、
やはりこの人、ちょっと変なんじゃ…と思い。
そして、その試すのは、果たして、斗希本人が落ちてみる、という事なのか、それとも、誰かをそこに突き落とすのか、と分からなくて、
ちょっと怖くなってしまった。