LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
きっと、その頃迄の俺は、本当にまともだったと思う。
俺が変になったきっかけは…。
父親の部屋に本を借りようと入った時。
いつものように、父親の大きな本棚から適当にその一冊を選んでいた。
その時、本棚の奥、並べた本で隠すように何かが隠してある事に気付いた。
俺は、本を何冊も引き抜き床にそれを置くと、
その大きな封筒を手にとった。
その封筒は4つあり、
封筒に印字された社名はどれも違うのだけど、
その封筒の中に入っている紙に書かれている事は、どれも同じような事柄だった。
DNA父子鑑定書。
その四枚どれもに、父親肯定確率99%以上の確率の数字が記されている。
それを見て、ああ、俺は間違いなく父親の子供なんだと、思った。
父親と同じように、俺もいつの頃か思っていた。
もしかしたら、違うんじゃないかって。
俺の顔は母親には似ているけど、
全く父親に似ていないのもそうだけど。
母親が浮気している事も、うっすらと気付いていた。
父親も、母親の浮気に気付いているだろう。
その母親の浮気相手が一人なのか複数人なのか分からないけど、
こうやって俺が自分の子供かどうか疑うくらいの頃から、
母親は浮気していたのだろうか?
昔から、父親はあまり俺に興味や愛情を抱いていないように見えたけど、
ああ、なるほど、とそれで納得出来た。
本当に自分の子供かどうか分からない俺を、愛せなかったのか。
俺が変になったきっかけは…。
父親の部屋に本を借りようと入った時。
いつものように、父親の大きな本棚から適当にその一冊を選んでいた。
その時、本棚の奥、並べた本で隠すように何かが隠してある事に気付いた。
俺は、本を何冊も引き抜き床にそれを置くと、
その大きな封筒を手にとった。
その封筒は4つあり、
封筒に印字された社名はどれも違うのだけど、
その封筒の中に入っている紙に書かれている事は、どれも同じような事柄だった。
DNA父子鑑定書。
その四枚どれもに、父親肯定確率99%以上の確率の数字が記されている。
それを見て、ああ、俺は間違いなく父親の子供なんだと、思った。
父親と同じように、俺もいつの頃か思っていた。
もしかしたら、違うんじゃないかって。
俺の顔は母親には似ているけど、
全く父親に似ていないのもそうだけど。
母親が浮気している事も、うっすらと気付いていた。
父親も、母親の浮気に気付いているだろう。
その母親の浮気相手が一人なのか複数人なのか分からないけど、
こうやって俺が自分の子供かどうか疑うくらいの頃から、
母親は浮気していたのだろうか?
昔から、父親はあまり俺に興味や愛情を抱いていないように見えたけど、
ああ、なるほど、とそれで納得出来た。
本当に自分の子供かどうか分からない俺を、愛せなかったのか。