LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
三年になると、その不良グループは、篤が中心になっていた。


そんな篤の横にいつも居た俺は、
その不良グループの二番手みたいになっていて。


その傍ら、成績は常に学年トップをキープし、なんとなく生徒会に入り、生徒会長なんかやりながら、
その自分の悪と善のような二面性を楽しんでいた。


生徒会長をやっている時、同級生の副会長の女と仲良くなった。


その子とは小学校も違い、中学の三年間同じクラスになった事がなかったから、それ迄は名前くらいしか知らなかった。


誰かが前にその子の事を可愛いと言っていたからか、ぼんやりと名前は知っていたのだと思う。


その子は、眼鏡を掛けていて、髪型も後ろで一つに束ねているだけで、
どちらかというと、一見地味なのだけど。


よく見ると、けっこう綺麗な顔をしていて。


ほんの少し、円さんに似ていると気付いた。


円さんに似ていたからなのか分からないけど、その子にすぐに惹かれていた。


初めて、自分から付き合って欲しい、と言っていた。


その子の返事は、数日考えた後、オッケーだった。


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