LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
「ある条件ってのは、18歳未満の子。
俺も詳しいわけじゃないけど、AVって、18歳以上の子じゃないと出たらいけないみたいで」
「なら、私、出られないんじゃ…」
そう言った私に、一瞬、斗希さんは頭悪いな、と言いたげな視線を向けたけど。
次の瞬間には、また困ったような表情を浮かべていた。
「寧々ちゃんには、18歳以上のふりして、出て欲しい」
「そんなの、すぐにバレますよ」
そう言うけど、どうすぐバレるのかは、分からないけど。
現在、私は16歳。
早生まれで2月生まれの私は、まだ16歳になったばかり。
「奈々ちゃんのふりして欲しい」
「お姉ちゃんの、ふり…」
幼い頃から、嫌になる程迄に言われた、
私と姉が瓜二つだと。
けど、最近は、姉は素顔が分からない程の、コテコテの濃いギャルメイクをしていて、あまり似ていないけど。
「奈々ちゃんの写真付きの身分証と、篤からの紹介があれば、その社長も絶対に疑わないと思う。
18歳以上だと安心して、AVに出す」
そう言われ、姉は原付の免許を持っていた事を思い出した。
車も、近いうちに取るとか言っていたけど。