LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
次に斗希さんに会ったのは、夏の終わり頃で。


「時間がなかなか取れなくて、ごめん」


そう言われ、あの時と同じように、
ラブホテルで斗希さんに抱かれた。


「そういえば、まだ仕事決まらないの?」


セックスの後、腕枕をされながら訊かれた。


「うん…」


なんだか、なかなか出演の決まらない私を、斗希さんは失望しているのではないか、と不安になる。



「全てが上手く言ったら、ちゃんと俺達付き合おう」


そう優しく言われて、うん、と頷いていた。


その後、すぐにホテルを出て、また暫く会えなくて、連絡も時々なのに。


この時の私の中心は、全て斗希さんだった。


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