LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~

その撮影が終わった後。


もう私に用はないかと言うように、斗希さんの態度は目に見えて冷たくなって行った。


相変わらず、会えないのもそうだけど、LINEも既読無視が増え、
電話も出てくれなくて。


これだけ冷たくされても、まだ私は斗希さんを諦めきれなかった。



肌寒くなり始めた、10月中旬。


私のスマホに知らない電話番号から電話があり、出ると、K署の生活安全課の野上(のがみ)と名乗る女性からだった。


『一度、こちらに来て頂いて、お話を伺いたいのですけど』


ついに、この時が来たのだと、
体が震えた。


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