LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
罠にはめる
私が川邊専務の秘書となり、
さらに一週間が過ぎた8月上旬。
私は川邊専務の出張へ同行して、
新幹線に乗りA県のNという都市へと来ていた。
今日と明日と、このA県の巨大ドームを使い、
[Nおもちゃ博]という大きなイベントが行われる。
そのイベントには、うちの会社も共同主催者のうちの1社として加わっており、
うちの従来の人気商品や、新商品等が、そのイベントで発表され展示される。
川邊専務は、このイベントの視察という名目で今日と明日と会場へと訪れるが、
本来の目的は、イベントに集まった百貨店等の企業や、マスコミ関係等への、挨拶や営業が目的。
夏休みだからか、ドーム内は人で溢れている。
親子連ればかりかと思っていたが、
アニメ関係の商品も多いからか、
そのファンと思われる若い男女の姿もわりと見掛けた。
うちの会社が出している、一つのブースへと川邊専務が近付いて行く。
そのブースのうちの社員達は、突然現れた川邊専務に、慌てたように挨拶をしている。
「川邊専務、いらしてたのですね?」
そう話し掛けているのは、うちのベンダー事業部の男性。
ここは、ベンダー事業部の主力商品である、
カプセルトイのコーナー。
「ああ。
今度の新シリーズ、どんな感じだ?」
そう言って、川邊専務はそのブースの奥へと進んで行く。
私もそれに付いて行くと、
川邊専務が足を止めた。
そこは、うちが独占的に販売権利を持っている、アニメ美少女アイドル戦士のカプセルトイのコーナー。
さらに一週間が過ぎた8月上旬。
私は川邊専務の出張へ同行して、
新幹線に乗りA県のNという都市へと来ていた。
今日と明日と、このA県の巨大ドームを使い、
[Nおもちゃ博]という大きなイベントが行われる。
そのイベントには、うちの会社も共同主催者のうちの1社として加わっており、
うちの従来の人気商品や、新商品等が、そのイベントで発表され展示される。
川邊専務は、このイベントの視察という名目で今日と明日と会場へと訪れるが、
本来の目的は、イベントに集まった百貨店等の企業や、マスコミ関係等への、挨拶や営業が目的。
夏休みだからか、ドーム内は人で溢れている。
親子連ればかりかと思っていたが、
アニメ関係の商品も多いからか、
そのファンと思われる若い男女の姿もわりと見掛けた。
うちの会社が出している、一つのブースへと川邊専務が近付いて行く。
そのブースのうちの社員達は、突然現れた川邊専務に、慌てたように挨拶をしている。
「川邊専務、いらしてたのですね?」
そう話し掛けているのは、うちのベンダー事業部の男性。
ここは、ベンダー事業部の主力商品である、
カプセルトイのコーナー。
「ああ。
今度の新シリーズ、どんな感じだ?」
そう言って、川邊専務はそのブースの奥へと進んで行く。
私もそれに付いて行くと、
川邊専務が足を止めた。
そこは、うちが独占的に販売権利を持っている、アニメ美少女アイドル戦士のカプセルトイのコーナー。