LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
幸せになろう
翌朝。


斗希は休みだからか、私が出社する時も眠っていて部屋から出て来ない。


いや、休みの日でも、私に合わせて起きて、朝食の用意をしてくれていたな。


キッチンに行き炊飯器を見ると、
ご飯も炊けていなくて。


元々、私は朝食をちゃんと食べていなかったけど、
習慣なのか、最近は朝起きるとお腹が空くようになっていた。


出社途中に、何処かファストフードでも立ち寄って、何か食べよう。


まだ実感はないけど、私は妊娠している。


よく聞くように、つわりが始まったら、食事なんて摂れないかもしれないから、今のうちにしっかり食べておこう。



色々と覚悟が決まっているからか、
その日は、心が妙に軽やかだった。


後は、全てを終わらせるだけ。


秘書室の自分のデスクに座り、壁に掛かった時計を見ると、
15時を回った所。


この時間、予定では川邊専務は専務室にいる。


今日は朝からマリトイトイ社への打ち合わせに出向き、先程、帰社している。


私は、適当に用意したその書類を持ち、
専務室へと、向かう。


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