LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
「篤は…。
子供のまま大人になったんじゃなくて。
あいつは、子供の時からずっと俺なんかより、大人だった」
その斗希の言葉が、なんだか悲しく胸に響いた。
「俺に結衣との事を頼んで、そうやって俺に近付いて。
この先、俺があなたの駒になって、篤を裏切るかどうか確かめてました?」
斗希のそれに、眞山社長は否定も肯定もしなかった。
「後、眞山社長の方から、川邊会長の娘さんとの婚約は、断って頂けたら、と思います」
「分かった。
それはうちの父親が、煩く騒ぐかもしれないけど」
困ったように、クスクスと笑っている。
「では、眞山社長。
これで失礼します」
斗希は私の手を引き、そのまま社長室を出た。
子供のまま大人になったんじゃなくて。
あいつは、子供の時からずっと俺なんかより、大人だった」
その斗希の言葉が、なんだか悲しく胸に響いた。
「俺に結衣との事を頼んで、そうやって俺に近付いて。
この先、俺があなたの駒になって、篤を裏切るかどうか確かめてました?」
斗希のそれに、眞山社長は否定も肯定もしなかった。
「後、眞山社長の方から、川邊会長の娘さんとの婚約は、断って頂けたら、と思います」
「分かった。
それはうちの父親が、煩く騒ぐかもしれないけど」
困ったように、クスクスと笑っている。
「では、眞山社長。
これで失礼します」
斗希は私の手を引き、そのまま社長室を出た。