LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~

私は室長に体調不良の為早退すると伝え、
妊娠している事も伝えた。


もう、斗希に知られているので妊娠を隠す必要はない。


そうすると、体が辛いなら、明日も遠慮なく休んでもいいと言われた。


室長の奥さんが妊娠の度、重度のつわりで入院していたらしく、
それで親身になってくれた。



「斗希」


私は荷物を纏め、会社の近くの公園のベンチに座っている斗希に、近付いた。


斗希は、やはり本を読んでいて。

それを閉じて、私に視線を向ける。



私も、斗希の隣に腰を下ろした。



「斗希、どういうつもり?」


「え?
あれ?眞山社長や篤に、お腹の子供が俺の子供だと言った事?」


「そう…。
斗希も分かっているでしょ?
絶対に斗希の子供か、分からない」


だから、何を考えているのだろう?



「眞山社長もO型なんだって。
前に話した時、言ってた」


「えっと…」


それは、その。

血液型だけでは、斗希か眞山社長の子供か、どちらか分からないって事?


斗希も、O型。


「もし、俺の子供じゃなくても。
子供がある程度大きくなって、自分の血液型知って、それで気付かれる事はない。
それに、俺は父親みたいに、確めたりしない」


それは、DNA検査って事だろうか?


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