LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
その後、もう一度だけその薬を自分で試していた。


元々、その為に2錠購入していたのだから。


会社の寮であるその自宅で、それは行われる。


テーブルの上のグラスに、買って来た缶チューハイを注ぎ入れ、
ピルクラッシャーで粉々にしたその薬を入れた。


一度口に入れられたから知っているが、
それは簡単に溶ける。

今も、それはすぐに溶けてなくなった。


私は、いざという気持ちで、そのグラスを手に取り、それを飲む。

最初の方は恐る恐る。


途中からは、一気にそれを飲み干した。


暫くすると、アルコールの酔いなのか、
薬の効果なのか体が火照り出し意識が朦朧として来る。


その意識が朦朧とする感覚が、この前と一緒だと思う。


だけど、あの時は気付かなかったが、心臓凄くドキドキとしている。


それは、ちょっと痛いくらいに。



もし、心疾患のある人とかなら、この薬は危険かもしれない。


多分だけど、川邊専務はその辺りの持病はないだろうな。


その後は、前回と一緒だった。


アルコールが入っている分、今回の方が意識はふわふわとしているが、

体が快楽を異常に欲し、
異常に快楽を感じるのも。


私はその薬の作用に耐えられなくて、
床に転がり、体を丸めた。


欲しくて、欲しくて仕方ない、と。



その欲望に耐えきれなくて、私は自分の手で、自分の体に触れ出した…。


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