LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
「いくら欲しいんですか?」


早々と、そう切り出して来た滝沢斗希。


これ以上、親友の醜態を知りたくないのだろう。


けど、私はもっと滝沢斗希の悔しがる顔が見たい。


「川邊専務って、浮気とか本当にした事ないんでしょうね?
奥さん妊娠中でスッゴい溜まってたのか、凄い量でしたよ。
夕べ、二人で飲みに行った時、美人の奥さんと娘さん達の写真見せて貰いましたけど。
その奥さんや子供も、川邊専務が狂ったように私を犯している事なんか一切知らな――」


私の言葉を遮るように、滝沢斗希は、
目の前にあったグラスの水を私に浴びせて来た。


その水は、この喫茶店に入った時、川邊専務の前に置かれていたもの。

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