LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
秘書室の掛け時計を見ると、
午後14時。
手にした書類を持って、今から専務室へと行く。
朝、少し川邊専務とは仕事の事で顔を合わせたが、
私の隣に新しい秘書となる岡田さんが居たので、
川邊専務と私は普段通りに接する事が出来ていた。
けど、今からは、私一人で川邊専務の元へと行く。
専務室の扉をノックすると、
はい、と川邊専務の声が聞こえた。
失礼します、と部屋へと入ると、
こちらへと向けている川邊専務の視線に、体が震えた。
あの夜、この人に私は何度も抱かれた。
薬で理性を失った川邊専務の常軌を逸した、あの感じ。
今も、体が震える。
「…あの、頼まれていた、H百貨店のカプセルトイの新店舗出店の、予算表がベンダー事業部の方から上がって来ましたので。
お持ちしました」
声が、震える。
ちゃんと話そうと意識すればする程、
それは酷くなる。
「ああ。
こっち持って来て貰っていいか?」
川邊専務はそう言うと、私から視線を外し、
手にしている書類に目を落としている。
午後14時。
手にした書類を持って、今から専務室へと行く。
朝、少し川邊専務とは仕事の事で顔を合わせたが、
私の隣に新しい秘書となる岡田さんが居たので、
川邊専務と私は普段通りに接する事が出来ていた。
けど、今からは、私一人で川邊専務の元へと行く。
専務室の扉をノックすると、
はい、と川邊専務の声が聞こえた。
失礼します、と部屋へと入ると、
こちらへと向けている川邊専務の視線に、体が震えた。
あの夜、この人に私は何度も抱かれた。
薬で理性を失った川邊専務の常軌を逸した、あの感じ。
今も、体が震える。
「…あの、頼まれていた、H百貨店のカプセルトイの新店舗出店の、予算表がベンダー事業部の方から上がって来ましたので。
お持ちしました」
声が、震える。
ちゃんと話そうと意識すればする程、
それは酷くなる。
「ああ。
こっち持って来て貰っていいか?」
川邊専務はそう言うと、私から視線を外し、
手にしている書類に目を落としている。