LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
「後、金銭的な事は…。
家賃や光熱費の支払いは、今まで通り俺でいいから」
「いや。それはいくらか私も払う。
このマンションの家賃は…。正直折半はキツイというか、払えないけど」
ここのマンションの家賃、夕べネットで違う空き部屋を検索したが、
月に23万円だった。
「だろうね。けど、ベリトイならまずまず給料良さそうだけど。
年収いくら?」
そう訊かれるが、夫婦だし答えてもいいだろう。
私のその給料をあてにするとかは、この人はないだろうし。
「額面でちょうど300くらい」
「なら、手取りで月に20万ちょいくらいか。
折半でも、キツイけど無理ではなくない?」
その言葉に、うっ、と詰まる。
「―――母親に、月に10万返しているから、無理」
言いたくなかったけど。
「母親に借金でもしてるの?」
「そうなるのかな?
今まで私を育てるのに、沢山のお金が掛かったから、それを返せって。
大学に進学する際に、それを約束したの。
大学行かせてあげるから、就職したら月に10万ずつ母親に返済するって」
「それは、いつまで?」
「え?」
いつまで、って。
いつまでなのだろうか?
それは、いつまでとかではなくて、ずっと続くのではないだろうか?
私が、生きてる限り。
「じゃあ、月に5万貰おうかな。
家賃だけじゃなく光熱費もそこに含んで構わないから。
さっきも言ったけど、大半の夕食は自分でなんとかして。
昼食も」
「あ、はい…」
5万円なら、今迄の寮の家賃と変わらないから、問題ない。
「あ、そうそう。
結衣には鍵渡しておかないと」
そう言われて、思い出した。
鍵を貰おうと、斗希の姿を探してこちらに来たのだと。
「じゃあ、食べてから貰っていい?」
「分かった」
そう言って、斗希はテーブルの上のICレコーダーの録音を止めた。
朝食兼話し合いは、とりあえず終了したみたい。
家賃や光熱費の支払いは、今まで通り俺でいいから」
「いや。それはいくらか私も払う。
このマンションの家賃は…。正直折半はキツイというか、払えないけど」
ここのマンションの家賃、夕べネットで違う空き部屋を検索したが、
月に23万円だった。
「だろうね。けど、ベリトイならまずまず給料良さそうだけど。
年収いくら?」
そう訊かれるが、夫婦だし答えてもいいだろう。
私のその給料をあてにするとかは、この人はないだろうし。
「額面でちょうど300くらい」
「なら、手取りで月に20万ちょいくらいか。
折半でも、キツイけど無理ではなくない?」
その言葉に、うっ、と詰まる。
「―――母親に、月に10万返しているから、無理」
言いたくなかったけど。
「母親に借金でもしてるの?」
「そうなるのかな?
今まで私を育てるのに、沢山のお金が掛かったから、それを返せって。
大学に進学する際に、それを約束したの。
大学行かせてあげるから、就職したら月に10万ずつ母親に返済するって」
「それは、いつまで?」
「え?」
いつまで、って。
いつまでなのだろうか?
それは、いつまでとかではなくて、ずっと続くのではないだろうか?
私が、生きてる限り。
「じゃあ、月に5万貰おうかな。
家賃だけじゃなく光熱費もそこに含んで構わないから。
さっきも言ったけど、大半の夕食は自分でなんとかして。
昼食も」
「あ、はい…」
5万円なら、今迄の寮の家賃と変わらないから、問題ない。
「あ、そうそう。
結衣には鍵渡しておかないと」
そう言われて、思い出した。
鍵を貰おうと、斗希の姿を探してこちらに来たのだと。
「じゃあ、食べてから貰っていい?」
「分かった」
そう言って、斗希はテーブルの上のICレコーダーの録音を止めた。
朝食兼話し合いは、とりあえず終了したみたい。