LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
斗希に円さんとの不倫を突きつけてから、
一週間が過ぎた。


私と斗希との関係は、特に変化はなく。


円さんとはもう会ってはいないだろうけど、
他の女性とはそれなりに遊んでいるのが、
帰宅時、斗希から香るシャンプーのような匂いで感じる。



夕べもそうだった。


廊下で、バスルームへと向かう斗希の前へと私が立つと、


「どうしたの?」


と、見透かしたような笑顔を浮かべている。


「風呂なら、外で入って来たんじゃないの?」


「まだ夏だからねぇ。すぐ汗かいてしまうから」


そう言って、私の横を通り過ぎてバスルームの方へと行った。


知らずに、唇を噛み締めていた。


なんでだろう。


腹が立つ。


斗希と円さんの仲を暴いて、そして、引き裂いて。


思った程ではないにしろ、
それなりに斗希を傷付けたと思う。


次は、どうやって斗希に復讐をしようか?


少し、手詰まりだと感じている。


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