LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
「忘れたの?
私はあなたの弱味を握っている。
川邊専務と私の事を、川邊専務の奥さんにバラすけど?」
そう。
だから、この人は私に逆らえない。
だけど、斗希は口角を上げて笑う。
まるで、私のその言葉を待っていたかのように。
「なら、言えば?
篤の奥さんの梢ちゃんに。
俺、梢ちゃんのLINE知ってるし。
あの俺に聞かせてくれた音声でも、送り付けてみたら?」
その言葉に、え、と体温が下がるような感覚がした。
「確かに、結衣が言うように、
篤の事だから、俺はあの時冷静さを欠いていたと思う」
"ーー眞山社長の時は、あれ程余裕だったのに。
親友だと、こんなにも取り乱すんですね?ーー"
「俺、結衣の事を見誤っていた」
「どういう意味?」
「結衣に、篤の家庭を壊す程の覚悟あるの?
ないでしょ?
篤の奥さんの梢ちゃん、本当に篤の事好きだからな。
子供が居るから自殺迄はしないだろうけど、
それくらいのショックは受けるだろうな。
そんな風に、篤の家庭を滅茶苦茶にした後、結衣は仕事で篤と顔合わせられる?」
その言葉の一つ一つを想像してしまい、
思わず斗希から視線を逸らしてしまった。
「円さんの事も、別に匿名であの写真を円さんの旦那にでも送り付ければいいのに。
俺と結婚して、とかそんなまどろっこしい事しなくても。
そうしたら、俺と円さんとの関係は終わっただろうし」
何か、言葉を返さないとと思うのに、
何を言っても言い返されそうで。
私はあなたの弱味を握っている。
川邊専務と私の事を、川邊専務の奥さんにバラすけど?」
そう。
だから、この人は私に逆らえない。
だけど、斗希は口角を上げて笑う。
まるで、私のその言葉を待っていたかのように。
「なら、言えば?
篤の奥さんの梢ちゃんに。
俺、梢ちゃんのLINE知ってるし。
あの俺に聞かせてくれた音声でも、送り付けてみたら?」
その言葉に、え、と体温が下がるような感覚がした。
「確かに、結衣が言うように、
篤の事だから、俺はあの時冷静さを欠いていたと思う」
"ーー眞山社長の時は、あれ程余裕だったのに。
親友だと、こんなにも取り乱すんですね?ーー"
「俺、結衣の事を見誤っていた」
「どういう意味?」
「結衣に、篤の家庭を壊す程の覚悟あるの?
ないでしょ?
篤の奥さんの梢ちゃん、本当に篤の事好きだからな。
子供が居るから自殺迄はしないだろうけど、
それくらいのショックは受けるだろうな。
そんな風に、篤の家庭を滅茶苦茶にした後、結衣は仕事で篤と顔合わせられる?」
その言葉の一つ一つを想像してしまい、
思わず斗希から視線を逸らしてしまった。
「円さんの事も、別に匿名であの写真を円さんの旦那にでも送り付ければいいのに。
俺と結婚して、とかそんなまどろっこしい事しなくても。
そうしたら、俺と円さんとの関係は終わっただろうし」
何か、言葉を返さないとと思うのに、
何を言っても言い返されそうで。