LOVEREVENGE~エリート弁護士と黒い契約結婚~
私は、その眞山社長とのセックスの途中で眠ってしまったのか。


目が覚めると、一人大きなベッドで眠っていた。


カーテンの隙間から、朝の光が漏れている。


ふと目を横に向けると、部屋の真ん中のテーブルには夕べの軽食とワインがそのままの状態で置かれている。


そこに、メモのようなものがある事に気付き、
私は床に落ちている衣服を拾い、それを身に纏うと、そのテーブルに近付く。



[用事があるので、先に出ます。

夕べはありがとう。
最後に結衣ともう一度過ごせて良かった。
素敵な思い出をありがとう]


そのメモを手に取り、思わず破いてやろうかと思った。


いいよう書いてるけど、結局は私とは終わりなのだと言いたいのだろう。


何かの証拠に、このメモを置いててやろうかと思ったけど、馬鹿らしくて丸めてテーブルの上に投げ捨てた。


空いた椅子に置いていた私の鞄からスマホを取り出すと、
分かっていたけど、斗希からは連絡はない。


時刻を見ると、朝の8時を回った所。


今日が土曜日で休みだから良かったけど。


平日なら、焦る所だ。


夕べは、酔いからかぐっすりと眠ってしまったのだろう。


こんなにも眠ったのは、久しぶりのような気がする。


いつものように、眞山社長はこの部屋の支払いは事前に済ませているだろう。



急ぐ用事もないので、とりあえずシャワーでも浴びよう。


眞山社長に抱かれたこの体が、なんだか無性に気持ち悪く感じた。


それを、洗い流したい。

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