私は1人じゃない
“拒否権がない”私は蓮につられるまま図書館から徒歩10分である建物に着いた。
「ここ俺の家だから、入って」
「え?」
蓮がパスワードを入力すると大きな門が左右に分かれて空いた。
門が開くと、奥に家があって左側にはプールがある。
「ここ蓮の家なの?」
「そうだって言ってる」
玄関に入ると、上は吹き抜けで床は大理石。
前を見ると廊下が続いている。
リビングに入ると、白の大きすぎるソファーと何インチあるか分からない、スクリーンサイズのテレビ。
それと学校の教科書やゲーム機などがテーブルに置かれているだけでいたってシンプル。
いたって生活感がないほど綺麗な部屋。