私は1人じゃない

「なんでここに連れてきたの？」
「杏衣と離れたくないから」



「………」
「あー………杏衣の足で遠くに行くわけにはいかないだろ」



「お気遣いありがとう」

私の足を見て自分の家に連れてきたんだ。


優しさなのか他の目的があるのか。


「そんな足だったら襲うことも出来ないし、ただゆっくりしてろ」



やっぱりそういう目で見てたんだ。

蓮は元々そういう人だって分かってるのに今のいままで忘れていた。


「もう帰る」
「なんでだよ」


「蓮には女の子がたくさんいるしその女の子を襲えばいいじゃん、そっちの方が楽しいと思うけど」
「……待て」