私は1人じゃない
…………私の好きな人に勘違いして欲しくない。
私は和藤先生が好きなのに、漣と付き合ってるなんて思われたらショック。
いくら違うと言っても嫌な気持ちになると思う。
だから今はこの状況を抜け出すのが先決。
それから説明すればいい。
「……分かった、行くよ行けばいいんだよね、だから離して」
「さすが俺の彼女だな」
頭をポンポンされてやっと離れてくれた蓮。
「やっぱり2人は付き合っているんだ!!」
「そりゃ俺らフラれるわ」
拍手喝采が鳴り止まない。
私にとっては全くいい気分ではない。
教室を見渡したら、既に和藤先生はいなかった。