私は1人じゃない
お風呂から上がると蓮がベッドの端のほうに座っている。
「悪かったな」
「…………」
「俺のせいで迷惑かけた、もうあいつらとは顔すら合わせないようにするから」
「………大丈夫だから」
「大丈夫じゃないだろ水かけられて」
「もう平気」
「連絡くれればすぐに行けた」
「自分一人で大丈夫だと思った、蓮に迷惑かけたくなかった」
「迷惑って完全に俺のせいなんだから迷惑ってことないだろ」
「だったら蓮、」
「なんだ」
「私に話しかけないで、里美ちゃんからそう頼まれた、蓮と私が一緒にいるとムカつくんだって、だから私をこんな目に合わせたかったって、
だから蓮が私と離れてくれることが私にとっていいことだし周りも静かになるんだよ、お願いだから、分かって」