私は1人じゃない



家に帰る時。



梨沙子先生と勇斗さん。



1番見たくない光景。


コンビニで2人が買い物して出るところをたまたま見てしまった。



梨沙子先生が勇斗さんの車の助手席に乗って車は去っていった。


タイミング悪い。


勇斗さんは梨沙子先生のこと少しは思ってるんじゃないかな…


私なんかただの遊びでしかなかった。


私が高校生だし家を追い出すわけにはいかなかったから仕方なく一緒に暮らしてただけで、本当は私のことなんか……


でも勇斗さんの優しさに助けられたのは事実。


それが嘘だなんて思えないし、思いたくない…。


初めて隣にいて安心できる勇斗さんから裏切られたなんて思いたくない。


でも裏切られちゃったのかな……


そう考えると……あぁ、また泣いちゃった。



私のバカ。


失恋しちゃった。


バカバカバカ……
< 279 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop