私は1人じゃない





僕の部屋を綺麗に片付ける。



ゴミはなくなってこれでだいじょーぶ。



家のインターホンが鳴る。


「失礼しまーす………」
「入っていいよー」



家に七瀬ちゃんを呼んだ。



今日は平日で両親は仕事、姉ちゃんたちは大学と仕事でばあちゃんは温泉行くって出ていったから誰もいない、カンペキ。



空き教室でもよかったと思うけど、誰かに見られたくなかったから、家に呼んだんだけど七瀬ちゃん、目をまんまるくしてびっくりしてたなぁ〜〜



「ここが凌くんの部屋?」
「そうだよー」


「すごいオシャレな部屋だね」
「ありがとっ」


「七瀬ちゃんはカフェオレ好きなんだよね?」
「覚えてるの?」


「うん、持ってくる」


さっき急いでコンビニで買ってきた。


七瀬ちゃんは甘いもの好き。


僕はブラックコーヒー、七瀬ちゃんはカフェオレをグラスに入れて、2人隣で座る。


「あのー、話って」
「ん、返事しようと思って」


七瀬ちゃんが急に正座になる。


「どうしたの?急に」
「返事だからちゃんと聞こうと思って…覚悟はできてるから………」



「覚悟ってどんな覚悟?」
「振られる覚悟だよ………」


「振られると思ってるんだ?」
「うん、凌くんには可愛い女の子たくさんいるもん」


「そうだね、女の子はみんな可愛いね〜」


七瀬ちゃんは俯いてしまった。


「でも、1番可愛いと思うのは七瀬ちゃんだよ」
「えっ」


「振られないよ、返事はおーけーの方だから」
「え、え、えっ!!」


「そんなにびっくりする?」
「う、うん!じゃ彼氏さんになってくれるの?」


「うん、僕の彼女になってくれる?」
「もちろん!好きだもん!」


七瀬ちゃんを見てると自然と笑っちゃう。


「もらったチョコも全部ねえちゃんたちにあげたから、僕は七瀬ちゃんのチョコしか食べてないよ」
「ほんとに………?」


「ホント、泣かないの」
「だって………本当にふられると思ったから……」


「僕が素直になるの遅かったね、ごめんね?」
「ほんとだよ〜、片思い大変だった〜」


「もう両想いだから、おいで」


笑いながらハグをした。


これが恋かぁ〜


幸せだなあ〜〜


七瀬ちゃんに恋をしたからしあわせなのかもね〜
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