私は1人じゃない



「おめでとう!!」
「杏衣ちゃーーーん、ありがとーーー!」



蓮の家に凌と七瀬ちゃんが来て4人で遊んでいる。


「森山、やったな」
「蓮くんもありがとね!」


「蓮、なんかやったの?」
「なにもやってない」


「え、なんかやった感じに見えるけど〜??」
「蓮くんに聞いたの、どうしたら凌くんに見てもらえるかって、ずっとそのままでいんじゃね?とか言われたけど、凌は笑顔が好きだからよく笑えば?とか、凌はボブが好きだからボブにすれば?とかアドバイスしてくれてて!


バレンタインの時もなに好きなの?って聞いたら、甘いもの基本嫌いだからって言われたけどどうしてもあげたくて甘くないガトーショコラを作ったの!」


「そんなこと話してたの?」
「うっせえんだもん、森山」


「ごめんなさい〜〜」
「でもすんごく凌好きなの伝わってくるから無視できなくなってきただけだ」


「蓮くん、ありがとーう」


蓮も人の手助けするんだ。


女の子の気持ちがわかってるんだね。


というより、恋する気持ちが分かったんだと思う。


「ななー、好き」
「いきなり………!」


七瀬ちゃんのこと、ななって呼んでるんだ。


七瀬ちゃんは凌くんのままだけど、凌が可愛いからこれでいいって言っちゃってるからそれでいいんだと思う。


「俺らいること忘れるな」
「分かってるけどつい言いたくなっちゃって」


「わたしも好きだよ、凌くん!」
「森山、今言ったばっか」



「つい言いたくなったの!」
「バカップルかお前ら」


「えへへ」
「にやけてんじゃねえ、キモい」


「蓮、ひどいなぁー」


凌と七瀬ちゃん、やっと付き合えた。


七瀬ちゃん曰く、高1の夏、バスケしている凌を見て好きになったって言ってた。


長い片想いだったと思うけど、結ばれてよかった。


私と朱莉に抱きつきながら付き合えた〜!って言われた時本当に可愛かった。


凌も今は女遊びは一切やめて、毎日のように2人で遊んでるらしい。



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