私は1人じゃない
「俺、夢みたい」
「現実だよ」
「はーーー嬉しい」
「何回言うの」
「こっちおいで」
蓮の家にいるけど個別で部屋があって、蓮が一緒に寝るぞと言いそうだったけど、別々でいいと言ってくれてお風呂も寝るのも別々だった。
蓮なりのけじめだと思う。
でも返事して付き合うことになった私と蓮は、
「ベッド一緒で寝るぞ」
すぐ言い出してきた。
「今まで何百回、杏衣と一緒に寝たかったか」
「よく我慢したね」
「多分俺我慢できないから」
「よく我慢できました」
「ご褒美」
「ご褒美?」
「なんでもいいから」
「なんでも………」
「んっ」
唇にキスした。
「それ……ずるいぞ」
「ずるくない、付き合ってるんだから」
「俺からもしていい?」
「いいよ」
「止まらなくてもいいか?」
「うん、したい」
「覚悟しとけ、今まで溜まった分全部出すからな」
その後ずっとずっと2人で………
fin.