私は1人じゃない
朱莉が帰っても涙は止まらない。
今までママの前で我慢してた涙が今はストッパーがかからない。
涙が溢れて止まらない。
なのに勇斗さんが「我慢しなくていいよ」
「泣きたい時は泣いていい」って言うから
もう顔はぐちゃぐちゃで見せられないほどに泣けて泣けて仕方がない。
「わ、私………ママから褒められたこと1度もない………一緒に遊んだ記憶もない……それでもママが好きで私のために働いてくれてるから頑張ろうと思って保育園の時から料理したり洗濯したりしてた………でもママは少しミスすれば怒って私の身体に傷をつけた………。」
「私が悪いからお仕置きされてるんだと思って、これが普通なんだと思って生きてきたけど………少しずつお仕置きが酷くなって、いきなり死ねって言われて、私は私なりにママの娘だって自慢できるような娘になれるように頑張ったのに………ママは私を死なせたいんだって、私なんかいらないんだって、だから毎日のように怒って殴ってたんだと思って………限界で……家飛び出して勇斗さんに会えた。神様からのプレゼントかな………ありがとう………」